キラキラの粘液を出して虫を捕まえる、食虫植物界の宝石箱、モウセンゴケ(ドロセラ)。増やしたいと思いつつも種子は年に数回しか採れないし、根伏せで増やそうにも親株への負担が伴います。
そんなときに葉挿しの出番!
個人的にはよく、品種維持のバックアップとして葉挿しを行います。何年も探してようやくゲットしたドロセラも、育て方を間違えて枯らしてしまったら元も子もありません😂
ということで、ここ数年にわたって栽培を続けてきて分かった、ドロセラ葉挿しのポイントをここに記録しておきたいと思います💯
では、行ってみましょう〜〜〜
ドロセラ葉挿しのポイント
①元気な葉を使う
②ピートモスでビチョビチョにする
③快適な環境を維持する
順にご紹介していきましょう✨
①元気な葉を使う
できるだけ粘液がキラキラと輝いていて、虫が付いていないものにしましょう。粘液が出ているということは生命力にあふれているとうこと。モリモリと新芽を出してくれることが期待できます👍
また、虫が付いているとそこからカビや腐敗菌が繁殖してしまいます。葉っぱの生命力が菌に負けないよう、できるだけ清潔に保ってください。
②ピートモスでビチョビチョにする
よく、「葉挿しを行うときは密閉して高湿度を保つこと」と言われていますが、自分の方法では普通に空気にも日光にも晒してしまいます。その代わりに、ピートモスに埋もれさせて湿度を補うのです💪
密閉して高湿度を保つ方法では順化が大変なんですよね😂インビトロのビン出しをするようなもので、通常栽培に移行するまでに枯らしてしまうことも・・・その点自分の方法では、芽出し後もそのままの環境で栽培を続けることができるので、その後の成長に影響を与えることはありません💯
恐らく、自然界ではこのような形で生存していると思うので、自分もできるだけ近づけています。
③快適な環境を維持する
元気な葉を切り取って(①)、ピートモスでビチョビチョにしたら(②)、その後は腐らせないよう快適な環境下で放っておきましょう✨真夏であれば風通しの良い軒下でできるだけ涼しく。真冬なら室内の窓際など日の当たる暖かい場所で。特別な環境はいりませんが、適度に日光を当て、蒸れたり凍ったりしないようにして下さい。
以上の3点が最も大切なポイントです。
では、ここからは実際に自分がどのように葉挿しを行っているのかを書いていきたいと思います。需要あるのかな・・・😅
まずはポットを用意し、鹿沼土を腰水分〜ポットの半分程度入れます。シャワーであらかじめ余分な粉を洗い流しちまいましょう✨👍
次にピートモスを用意。自分はゴミがたくさん入っているピートモスが好きです(←ゴミが好きなわけではない 笑)👍このゴロゴロしたゴミのおかげで排水性が良くなり、さらに微量な栄養素も含まれている(気がする)ので😊うちの方だとホームセンターで大袋で売っています👍
パーライトと鹿沼土を少々追加してさらに排水性を高めます。停滞した水分と空気が雑菌繁殖の元なので、腰水←→用土表面で自由に水分が行き来できるようにします。水には酸素も含まれているので、水が動くことで酸素も回ることになります🍃
これでピートモス中心にしては稀有な排水性を誇るステキ用土ができました👏🎉
水でまぜこぜした用土の団子を先ほどのポットにセットし、
水でジャー!用土を安定させ、要らない微塵を流します。
そこに切り取った新鮮なドロセラの葉を設置!
少し用土をかぶせます。切り口は完全に用土で埋めて、葉の部分少しかぶっていると良い感じ✨
最後に水で流して密着させればオッケーです!
仕上がりはこんな感じ😊✨かぶり過ぎず出過ぎず、カンペキ!
元気な葉を使うと、初めのうちは粘液を出し続けますが、
やがて粘液が止まると、コブのようなものができてきます。
複数出る場合もあるし、
根本から発現するものも🎉
そのコブが徐々に芽になっていくんですね〜👍
うまく行けばこんなにモッサリ増やすことも可能です!✨ちなみに↑の株はD.esterhuyseniae x slackii ですが、なんと芽出しまで4ヶ月もかかってます😂😂😂通常ならば1ヶ月くらいで芽が出てくる兆しはあるんですがね💦葉が枯れないうちは粘り強く待ってみましょう🤔
以上が自分が行なっている葉挿しの方法です。それぞれの栽培家さんで環境も違うし品種も違うと思うので、参考までに😊✨
それでは良い園芸ライフを〜💯