(2025/1/26 リライト)

食虫植物にハマってくると、必ず通るであろう道のひとつに「植え替え」というものがあります。ホームセンターで買った植物を育てていると、育ちすぎてギュウギュウに詰まっちゃったり、逆に用土が劣化して調子を崩しちゃったり・・・😂
また、表面にヌメヌメした謎のスライムが出てしまったり、コケがびっしり生えちゃうなんてことも・・・

そんなときに植え替えしてみたくなりますよね。食虫植物を栽培してしばらく経つと、「もっともっと上手に育てたい!」という欲が生まれるので、用土にも関心が出てきます✨
すると、食虫植物の用土って、結局どれが一番良いの?っていう疑問が生まれるんですよね。ちなみに条件としては
・水はけ
・水持ち
・通気性
・栄養素 (ほんの少し)
あたりが絶妙な具合でかみ合うと良い感じなんだと思います✨
巷では「ミズゴケが一番」って言われるのにホームセンターではピートモスだし、かたや栽培家は鹿沼土や赤玉土を使ったミックスが多い気がするし、自分は割とピートモス中心の用土を好んで使用していたりします。
ということで、基本的な用土を一通り紹介しつつ、今までそれらを使ってきた者としての感想を書いていきたいと思います。
レッツゴー!!
メイン用土① ミズゴケ (sphagnum moss)

水はけ ☆☆☆☆
水持ち ☆☆☆☆☆
通気性 ☆☆☆☆
栄養素 ☆☆☆☆
言わずと知れたメジャーな用土で、食虫植物はもちろんランの栽培でも頻繁に使われる人気者!分解されると微量の栄養素となりますが、そのバランスも良い感じ。また、生のミズゴケが再生してくることがありますが、生ミズゴケが育つ環境は食虫植物にも良いとされています。こうしてステータスを点数化すると非常にバランスが良くマジで優等生なんだなと思いますね!
使用の際のポイント

乾燥ミズゴケを使う場合がほとんどだと思いますが、事前にしっかりと水に浸してほぐし、吸水させておきましょう。ポットにはあまりギュウギュウに詰めず適度な水はけを保持したほうが良いです✨
また、微量の栄養素が含まれている点と水の吸い上げ力が高い点が影響して表面にヌメヌメが発生する場合があります。暖かくて風通しの悪い場所だと発生しやすくなるので注意しましょう。
メイン用土② 鹿沼土 (japanese volcanic soil)

水はけ ☆☆☆☆☆
水持ち ☆
通気性 ☆☆☆☆☆
栄養素 ☆
栃木県鹿沼市の周辺で採掘される、火山灰由来の園芸用土。土と名前が付いていますが実際には風化した軽石のようなもので、栄養素は含まれていません。そのため菌が繁殖しにくく、園芸では挿し木などに使われます。その清潔さや通気性から食虫植物界では根っこに良い用土として認識されている、ような気がします🤔
ステータスは水はけと通気性に全振りといった感じで、何とも気持ちのいい振り切った性能をしていますね。
使用の際のポイント

ふるいにかけたりシャワーで上から流したりして、粉じんをしっかりと洗い流しましょう。目詰まりの原因になりますし、せっかくの水はけの良さが台無しになってしまいます😂また、水やりを怠るとすぐに乾燥しますのでご注意を(←これマジで重要!!)✋
メイン用土③ ピートモス (peat moss)

水はけ ☆
水持ち ☆☆☆☆☆
通気性 ☆
栄養素 ☆☆☆☆☆
湿地に生えるミズゴケ等が枯れて積み重なり、泥炭となったものがピートモスです。乾燥した状態で売られているので無菌・かつ清潔な用土ですが、植物や微生物による分解もスピーディー(笑)💦目が細いので水はけは悪く、その分水持ちはバツグン!ホームセンターで見かける食虫植物がピートモスで植えられていることが多いのは、この水持ちの良さを期待されてのことなんだと思います✨売り場で長く生き残れますからね。
ステータスは水持ちと栄養素に偏った、重量級パワーファイタータイプ。ハマれば強い!!
使用の際のポイント

乾燥したピートモスは水を弾くので、事前に水とピートモスをしっかり混ぜ込み、馴染ませておくことが重要です。また、前述した通り水はけは悪く分解も早いので、ジメジメした暗い環境に置くと根腐れの原因となります。
さて、ここからはサブで使える資材を紹介します🔥
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サブ用土① パーライト (perlite)

水はけ ☆☆☆☆☆
水持ち ☆
通気性 ☆☆☆☆☆
栄養素
黒曜石や真珠岩を高温で焼いた園芸資材。多孔質な構造をしているので、通気性や水はけのアップ、用土の軽量化、水持ちの最適化に使われます。つまり足りない部分を補ったり必要なステータスをアップさせるために使うアイテムなのですが、、、玄人はこのパーライトのみでセファロタスを育てている方も。すごい。
サブ用土② バーミキュライト (expanded vermiculite)

水はけ ☆☆☆☆☆
水持ち ☆☆☆☆
通気性 ☆☆☆☆
栄養素
雲母岩を加工し、多層構造かつ多孔質にした園芸資材。パーライトに比べるとより保水性が高く、保肥性もあるようです。また、硬そうに見えますが水を含むと非常に柔らかく、ふんわりとした質感になります。そのため根にやさしく伸びのある生育が期待できるアイテムだと感じています。
実際に自分はピートモスにバーミキュライトの混合用土がお気に入りだったりします。
サブ用土③ ココヤシチップ (coconut husk chips)

水はけ ☆☆☆☆☆
水持ち ☆☆
通気性 ☆☆☆☆☆
栄養素 ☆☆
その名の通りココナッツの殻を砕いたもので、ウツボカズラやサラセニア栽培では水はけ目的で使われることがあります。素材はココナッツそのものなので、アク抜きしてあるものを選びましょう。ベラボン、ヤシガラチップという名称で流通していることがあります。ちなみに自分は鉢底石の代わりに敷いているんですが、用土ごとそのまま畑に捨てられるから便利ですよ〜(笑)😂😂😂
さて、ここまでが一般的な用土の紹介ですが、混合用土の例も行ってみましょう!👍✨
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混合用土の例① 鹿沼土+ピートモス

もっともメジャーであろうミックス用土の一例です。鹿沼土の水はけの良さにピートモスの栄養素をプラスし、お互いのデメリットを打ち消しあった配合になります。割合は2:1で鹿沼土を多めにすることが多いような?🤔


自分はD.regiaやD.capensisなどの根っこが良く伸びる大型のドロセラに使用します。一方でD.slackiiやD.cuneifolia、D.collinsiae、D.natalensisのような小型の部類のドロセラはミズゴケやピートモス用土の方が成績が良かったです。草体に対しての隙間が大きすぎるのが原因なのかも知れません。
混合用土の例② ミズゴケ+パーライト

バランスの良い用土であるミズゴケですが、パーライトをプラスすることにより通気性を確保して根張りを良くすることができます。根っこが命のセファロタスやヘリアンフォラに使用する栽培家さんが多い一方、ポット自体がかなり軽くなるのでサラセニアなどの大型食虫植物には向かないかも・・・ポットごと倒れちゃいますからね。また、水分の蒸発が早いので水切れによるドライアウトにはより一層注意が必要になってきます。
我が家ではセファロタスはこのミックスで使うことが増えてきました。また、ウツボカズラの小苗やハエトリソウの一部にも使用していますがいずれも成績は良いです。やはりミズゴケは攻守両方に優れた用土と言えるでしょう!
混合用土の例③ ピートモス+パーライト

ピートモス最大の弱点である水はけの悪さ・通気性の悪さをパーライトで軽減した改良用土。例えるなら重量級のパワーファイターがスピードを身に着けたような感じでしょうか。水はけと通気性を確保しつつ根に密着するように用土が締まるため、草体に安定感が出ます。


我が家では主にサラセニアとハエトリソウに使用しています。野ざらし雨ざらしにすることで土の中の富栄養化や細菌の滞留を防ぎ、最大の敵である根腐れを予防しています。ピートモスが分解されるときの栄養素は割とバカにならないようで、植物には良い影響を与える一方でコケも生えやすくなります。気休め程度ですがパーライトを混ぜることでコケ防止にも少し役立っているような気がします。
混合用土の例④ ピートモス+バーミキュライト
ピートモスってとても良い用土なんですが、ものによっては根周りがみっちりしすぎて目詰まりしちゃうんですね。握り過ぎたおにぎりみたいにギチギチに締まっちゃうというか。そんな時にはバーミキュライトを混ぜてふんわりさせてあげましょう。ギュッと固めてもホロっと崩れるくらいに混ぜ込んであげれば根にやさしい用土の出来上がり!水はけも良くなって一石二鳥ですよ~


経験上、この用土はD.slackiiやD.cuneifolia、D.aliciae等の根が長く伸びる小型~中型のドロセラに効き目が良かったです。ただしコケは生えますね~~~
用土の応用編① 根周りミズゴケ+鹿沼土
ミズゴケを使いたいのに夏の蒸れやヌメヌメの発生が怖い、というときに編み出したのがこの使い方。根周りだけミズゴケなので微量の栄養素を含みつつ、周りの鹿沼土が水分の蒸発を促すので夏の高温環境に強いと言えます。ただし体積的には鹿沼土の方が多いのでやっぱりドライアウトには注意が必要。


使ってみた感じ、ハエトリソウやドロセラ全般に通用する良い方法だなと感じました。また、実生や葉挿しで増殖させた子株たちはいきなり鹿沼土で植え替えると生育が鈍ってしまうので、ミズゴケで増殖させた後そのまま鉢増しするのにもこの方法は使えます。だってミズゴケからひとつひとつ苗を外すのってとんでもなく大変じゃないですか~~~
用土の応用編② 表面ピートモス(または刻んだミズゴケ)+鹿沼土
ドロセラやビブリス等、粒の細かい種子を発芽させるときにはピートモスやミズゴケを使わないと流れてしまいますよね。目の粗い鹿沼土では微細な植物は育てられません。そんな時にこの用土を使うとあら不思議!発芽から数か月はしっかり土から栄養をもらいつつ、根が張るころには自然と鹿沼土の通気性や腐りにくさの恩恵を受けられます。

自分はドロセラの交配や実生選別をやったりするので、たいていこの方法をとっています。めんどくさいときは全部ミズゴケ単用でやっちゃったりしますが、高いですからね、最近のミズゴケは・・・
さてここまで書いた通り食虫植物の用土ってくssっそ奥が深いですよね(笑)
厳密にいえばピートモスも長繊維とかユーロピートとかあるし、砂利系も大粒やら小粒やらあるし、そもそもメジャーな赤玉土や桐生砂には触れてさえいねぇ(笑)
あくまで自分の経験からまとめたレポートでした。
いかがだったでしょうか?皆さんもオススメの用土があれば教えてほしいです~!
ではまた。